研究課題
基盤研究(A)
本研究では、75歳以上の高齢者講習受講者から、講習時での認知機能検査成績、教官による実車運転操作時の評価データ、実車運転操作時の車両データ(CANデータ)に加えて、新たに臨床医学用認知機能検査バッテリーデータ、事故や誤進入歴等のアンケート調査データ、脳MRIデータ(脳構造・脳機能データ)をマルチモダール学習データとして、高齢ドライバーの危険運転行動を高精度予測できる機械学習を開発する。昨今問題となっている高齢者の運転免許返納にかかる問題に、脳医学的根拠を示そうとする新しい試みであり、時流に乗った研究であるだけでなく、土木工学と医学の新しい連携研究である。アンケート調査だけでなく、脳MRI計測データを用いて、危険運転のリスクを把握し、機械学習に収斂させる研究手法は独創的かつ具体的であり、新しい知見の獲得が期待される。