研究課題
基盤研究(A)
現実空間の計測データをサイバー空間に集約し、現実世界を模したシミュレーション環境を構築することで業務効率の改善を図ろうとするデジタルツイン技術を建物設備へ転用し、システム運用の自動的かつ安定的な高効率化を実現するための研究である。①設備機器および室内環境のモデリング手法の開発、②完全自動制御手法の汎用化、③それらの統合プラットフォームの開発について研究を行う。建築物のデジタル化に関しては、単品生産であることからモデルを構築する時間がかかることにより、製造業で使用されているデジタルツイン技術をそのまま適用することは難しいと言われてきた。本研究は、これまで行ってきた高速なモデリング手法を適用することによって、大幅な時間短縮を実現しようとしている点に新規性がある。空調設備において新しい分野を開拓する研究として高く評価できる。