直面するCO2排出削減、エネルギーの高効率利用に資する研究として超高温域における高融点金属合金の熱力学的データベースの構築を基礎として状態図を整備し、耐用温度が融点に漸近しているNi基超合金に代る候補として耐熱性と製造プロセスや価格を含めた実現性に着目して高比強度クロム基耐熱合金の開発を目的とする研究である。 耐熱材料の主要な構成元素として有用と考えられているにもかかわらず、情報が不足しているCr基合金の状態図を整備し、力学データベースを構築することは、材料科学工学の分野において有用性と新規性に富むものであり、その学術的意義は大きい。さらに耐用温度1200℃超級の次世代耐熱材料の創製は社会的波及効果が期待できる。
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