本課題は、骨の医学において最重要未解決問題である癌転移骨の治療法に関するものであり、材料工学的手法によって癌転移による骨脆弱化の要因を明らかにするとともに、生物学的手法によって骨系細胞と癌細胞の相互作用を解明することによって、骨配向性癌医療の実現を試みようとするものである。 本課題は、材料工学と細胞生物学・分子生物学の知識を有する研究代表者ならではの学際的なものであり、国内外においても独自性の高い研究である。特に、骨密度ではなく骨配向性に着目している点に特徴がある。目標が達成された場合、学術のみならず骨癌医療にも大きな波及効果が期待できる。
|