研究課題/領域番号 |
20H00309
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分26:材料工学およびその関連分野
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
荒河 一渡 島根大学, 学術研究院理工学系, 教授 (30294367)
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研究分担者 |
武藤 哲也 島根大学, 学術研究院理工学系, 准教授 (50312244)
大島 義文 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (80272699)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 点欠陥 / 転位 / 鉄 / 透過電子顕微鏡 |
研究成果の概要 |
本研究では、透過電子顕微鏡法その場観察法を駆使して、「欠陥同素体」を中心とする微小点欠陥集合体に関する基礎的問題を解明することを目的とした。主な成果は次のとおりである。(1)高純度鉄および複数の鉄合金において、欠陥同素体の形成過程の直接観察に世界に先駆けて成功した。欠陥同素体の形成は、溶質原子や不純物原子由来のものではなく鉄本来の性質であることが明確となった。(2) 鉄における転位ループとすべり移動する転位間相互作用を、室温および高温において直接観察することに、世界に先駆けて成功した。
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自由記述の分野 |
材料科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、点欠陥が導入される多くの過程(原子炉・核融合炉材料における高エネルギー粒子照射、幅広い種類の構造材料における塑性変形 等)における鉄および鉄鋼材料の微細組織変化を理解する上で極めて重要である。「欠陥同素体」を新たな強化因子として生かした新たな鉄鋼材料設計に繋がり得るものと期待される。
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