研究代表者らは形態的特徴をもとに細胞を分取するインテリジェント画像活性細胞選抜法(iIACS)を開発した。この技術をベースに、酵母の形態的特徴に着目した品種改良を行う「インテリジェント指向性進化法」を開発し、多様な酵母の作製と分取を迅速に繰り返し、醸造・発酵に有効な優れたスーパー酵母の創出を目指す。 2018年のノーベル化学賞を受賞した指向性進化法は、新機能を持つ酵素の創出を可能としたが、目視・手作業に頼っているため膨大な時間と労力を要している。本研究では、酵母の示す特徴的形態に着目した機械学習、細胞画像分析と、迅速なソーティングを可能とすることで、スーパー酵母の開発の成果が期待されるとともに、バイオ分野の研究開発のあり方も革新される可能性がある。
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