研究課題
基盤研究(A)
微細加工技術を用いてマイクロピラーアレイや微小液滴等を作製し、その多重微小界面反応を利用して新規材料を創成することを目的とする。微細加工技術を応用した三次元マイクロ流体デバイスを用いて多重微小界面を形成可能なデバイスを作製し、単一界面反応では困難であった反応効率の増加と、複数試薬の同時反応による新規機能性材料の合成を行う。マイクロ流体チップ内に多重の微小界面反応場を形成し、その特徴を活かして新規材料を創生する方法は独創的といえる。本研究の遂行により、例えば抗がん剤の材料として期待されている金属錯体含有タンパク質や、臭素基の複数付加のような、従来法では合成が困難な材料の作製が容易になり、また、鏡像異性体の制御など新しい機能性材料の創成が期待される。