研究課題
基盤研究(A)
従来の歪駆動アクチュエータには、小さな線歪、異方的な形状変形に伴う機能劣化などの欠点がある。それらの欠点を克服するために、硫化サマリウム(SmS)の価数揺動に着目するという物理的視点で、体積変化駆動アクチュエータ用材料を創製する。SmSは線歪が3%と格段に大きく、SmSに着目することはアクチュエータとしての応用から見ても意義が高い。4f電子系の理解を通した価数揺動―体積機能の相関メカニズム解明を、実用材料として昇華させようという発想は高く評価できる。希土類物質をアクチュエータ材料に用いる利点もあり、鉛などの有害元素を含まない点で社会的貢献度も高い。