研究課題
基盤研究(A)
本研究においては、サンベルトにおける高温太陽集熱(1300℃以上)を利用し、高活性の金属酸化物による2段階熱分解サイクルでCO2とH2Oを共分解して合成ガス(CO+H2)を製造するシステムを開発する。反応ステップの温度差が100℃以下の近等温的サイクルで高エネルギー効率を達成、ビームダウン太陽集光器と流動層の組み合わせによる30kWthシステムの開発と、得られた知見による0.5~5MWthシステムの設計を行う。グローバルな環境問題と枯渇するエネルギー資源の両方の解決に寄与でき得る研究である点が意義深い。特に反応槽構造を工夫し、金属化合物を担持させた粒子を用いた流動層反応とすることで、効率的な合成ガス生産が可能となっている点は評価される。