研究課題
基盤研究(A)
独自に開発を進めてきた「強レーザー場超高分解能フーリエ変換分光法」 の計測精度を2桁向上させ、分光計測によって達成できる原子や分子の遷移周波数の計測精度を 9桁まで高めた。長尺高精度干渉計を構築し、高強度超短パルスレーザー光によるポンプ・プローブ計測を行った。イオン収率の遅延時間依存性のフーリエ変換(FT)スペクトルから、原子、分子の振動状態、電子状態の準位エネルギーを高精度で決定した。
基礎化学、物理化学
強レーザー場超高分解能フーリエ変換(SURF)分光法は、従来では計測の困難であった無極性分子・分子イオンの回転・振動数を高精度で決定することが出来るため、SURF分光法の幅広い応用が期待されている。本研究では、SURF分光法の精度を2桁高めるとともに、原子・分子の振動分光を行うことによって、先行研究よりも飛躍的に高い精度でエネルギー準位の決定を行った。