研究課題
基盤研究(A)
ボルン・オッペンハイマー近似が成立しない化学現象を記述する理論を発展させ、擬縮重系の化学結合・反応、複雑分子場中での非断熱電子動力学および励起状態化学を定量的に研究するための方法論開発と応用に取り組む課題である。分光法の発展に伴い超高速の化学現象や非常に高い励起状態の一部が観測できるようになった今、ボルン・オッペンハイマー近似を超えた理論の開発および応用の必要性は明白であり、その学術的意義は高い。本研究の遂行によって、応募者が構築してきた理論・方法論のさらなる展開・応用が期待される。