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金属元素を配位元素として有し、M-M結合を有するメタロピンサー配位子を用いて様々なマルチメタル錯体の開発を行い、格段に電子豊富な遷移金属中心の電子を利用する（活性化形式A）、あるいは、M-M結合の結合電子を利用する（活性化形式B）という低反応性σ結合活性化により、従来の単一金属触媒では困難であった不活性結合の官能基化やCO2官能基化反応の実現を目指す。
数多く研究されているC-H活性化が既存の素反応の組み合わせであるのに対し、未知の新素反応を画期的なM-M錯体の創成を基盤に不活性結合活性化に挑む本研究は、オリジナリティが高い。様々な反応群がターゲットに挙げられており、これらが順次達成されるとなると、有機合成化学に新ツールが提供され、さまざまな有機化学関連学問分野と関連産業に波及していくことが期待される。
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