研究課題
基盤研究(A)
脂質―膜タンパク質の相互作用の解析手法を開発、集約、体系化することで、脂質多様性の意義を明らかにしようとする意欲的な研究提案である。本計画では、独自に開発した方法「自己組織化単分子膜修飾SPR」や「膜タンパク質固定化金ナノ粒子」によって膜タンパク質に特異的に相互作用する脂質を探索し、その機能解析とタンパク-脂質複合体の構造を構造生物学的方法で明らかにする。脂質と膜タンパク質と相互作用はその機能発現に重要なことは広く認識されているが、その解析が困難なため、十分研究されてきていない。本研究は、有機化学的、構造生物学的な精度で、この相互作用を解析しようとしており、独自性が高い。脂質研究のみならず膜タンパク質研究にもインパクトを与え、大きな波及効果が期待される。