研究課題/領域番号 |
20H00409
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
妹尾 啓史 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (40206652)
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研究分担者 |
早川 智恵 宇都宮大学, 農学部, 助教 (10725526)
小暮 敏博 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (50282728)
伊藤 英臣 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (70748425)
増田 曜子 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (80813237)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 水田土壌 / 鉄還元菌窒素固定 / 土壌微生物 / 窒素供給力 / 窒素肥沃度 / 低窒素農業 |
研究実績の概要 |
Ⅰ.水田土壌における鉄還元菌窒素固定の学術的基盤解明 (1)水田土壌由来の鉄還元細菌が炭素源として稲わら由来のセルロース、キシラン、リグニンを利用して窒素固定を行うかどうかを調べた。その結果、数種のGeomonas株とAnaeromyxobacter sp.の1株がセルロースおよびキシランを利用し窒素固定を行うことが明らかになった。(2)公表されている海外の水田土壌メタトランスクリプトームデータを再解析したところ、鉄還元菌の窒素固定遺伝子転写産物が検出された。このことから、海外の水田土壌においても鉄還元菌が窒素固定を行っていることが強く示唆された。(3)水田土壌ミクロコズムに15N2を封入し固定された窒素量をIRMSによって検出する手法の検討を行った。(4)圃場において湛水初期および後期、間断灌漑期の土壌を採取し窒素固定活性を測定した。その結果、湛水初期および後期に窒素固定活性が高まることが明らかとなった。(5)湛水および落水期における稲わらの分解速度を調査するとともに、土壌に含まれる稲わら分解産物の検出法についての検討を行った。(6)土壌中の鉄化合物の湛水による形態変化を、XRDおよびメスバウアー分光法によって測定する手法の検討を行った。 Ⅱ.鉄還元菌窒素固定の低窒素農業への応用 (1)室内系ミクロコズム水田土壌に鉄鉱物を添加して水田土壌中の鉄還元菌窒素固定活性を強化できるかどうかを調べるため、純度が高く粒子径が均一なFerrihydrite, Hematite, Goethiteを調製し、ミクロコズム試験を開始した。(2)圃場に施用した鉄資材による鉄還元菌窒素固定活性の強化および窒素肥沃度の向上について、年間を通した調査を開始した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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