研究課題
基盤研究(A)
本研究は、植物感染性線虫の感染機構の解明とその情報の作物への応用展開を目的とし、1)線虫誘引・忌避物質の同定とその線虫対策への利用、及び、2)線虫感染に関わる植物側遺伝子の分子機構の、特にペプチドシグナルに着目した解明、3)2)の成果をもとに、ゲノム編集技術を活用して線虫抵抗性トマト及びイネの開発と評価を行うものである。植物感染性線虫における、線虫―植物間相互作用の分子機構に関する研究は国内では極めて少なく、応募者の開発した線虫の無菌大量培養を利用して得ている成果も極めて興味深く、ユニークな発見であり、学術的意義が大きい。本研究を遂行することにより線虫の防除や抵抗性植物の分子育種に関する基盤的成果が期待される。