研究分担者 |
水谷 哲也 東京農工大学, 農学部, 教授 (70281681)
鎌倉 昌樹 富山県立大学, 工学部, 講師 (60363876)
中岡 慎治 北海道大学, 先端生命科学研究院, 准教授 (30512040)
宮崎 亮 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (80712489)
芳山 三喜雄 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 畜産研究部門, 上級研究員 (10510258)
池上 真木彦 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物多様性領域, 主任研究員 (60791366)
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研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、国内に生息する野生ハナバチを対象に DNA・RNA を抽出し、次世代シーケンサーを用いて網羅的解析を実施した。また、昨年度に確立したミツバチ病原生物のリアルタイムPCR検出システムにより、14種の病原体(Acute bee paralysis virus, Black queen cell virus, Chronic bee paralysis virus, Deformed wing virus, Sacbrood virus, Varroa destructor virus 1 (VDV), Apis mellifera filamentous virus, Israeli Acute Paralysis Virus, Lake sinai virus, Kashmir Bee Virus, Nosema apis, N. ceranae, N. bombi, Acarapis woodi)の野生ハナバチにおける感染・寄生状況を調査した。その結果、多様なハチ種において病原生物を共有している可能性が示された。 ニホンミツバチ186群についても、上記検出システムを用いて調査したところ、14種中9種の病原体が検出され、一部は翌年までのコロニー崩壊と明確に関連していた。同時にサンプリングした蜂蜜および巣板に残留する農薬濃度のデータを追加して解析した結果、一部の農薬では病原体のコピー数と関連するものが見られた。 農薬が腸内細菌に及ぼす影響を評価では、セイヨウミツバチ3群の腸内細菌叢への影響を解析した。続いて、ニホンミツバチ3群についても実験中である。 アカリンダニに寄生された時のニホンミツバチの遺伝子発現の変化について調査した。
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