研究課題
基盤研究(A)
本研究は、放射線照射や抗がん剤投与により誘導される老化様細胞死とそれに伴う炎症反応、がん細胞転移促進と増殖亢進などの負の作用をセノリティック剤によって解消することを目的とする。培養がん細胞やマウス移植腫瘍を用いた各がん治療法において適したセノリティック剤のスクリーニング、犬の自然発症腫瘍に対するセノリティック剤を用いた治験が計画されている。本研究は、セノリティック剤による老化様細胞死抑制をがんの効率的治療に応用し、がん治療の新たなアプローチを確立する研究として独創性があり、獣医療領域において有用な研究である。