研究課題
基盤研究(A)
ほ乳類における胆嚢マスター制御因子としてのSOX17の発現制御と胆嚢の低形成、胆汁うっ滞症との関連に着目した課題である。胆嚢有無動物の比較ゲノム解析、胆汁うっ滞症モデルにおける治療効果の検討、胆嚢炎や胆泥症が生じやすい動物での胆汁うっ滞性疾患とSOX17のSNP多型との関連解析などを進め、SOX17と胆嚢の役割、疾患との関連性について解明する。本研究は、胆嚢という臓器の存在意義を進化のなかで理解する世界的レベルの基盤研究として位置づけられ、臨床応用への発展が期待されることから、学術的意義は極めて高い。申請者のこれまでの実績を基盤としてインパクトある研究成果が見込まれ、比較生物学からヒト医療までその波及効果は大きく社会貢献も大いに期待される。