研究課題/領域番号 |
20H00455
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分43:分子レベルから細胞レベルの生物学およびその関連分野
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高木 淳一 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (90212000)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Wntシグナル / ケミカルバイオロジー / 立体構造解析 / 環状ペプチド / アンタゴニスト |
研究成果の概要 |
本研究は、様々な組織幹細胞の分化状態を制御する鍵因子であるWntシグナルパスウェイについて、ケミカルバイオロジーツールを利用してその作用メカニズムの解明を目指した。その過程で、内因性Wnt阻害物質であるUSAG-1の中和抗体という医薬候補を開発するとともに、そのエピトープの同定を行い、またWnt3a結合性の環状ペプチドPD04とその高親和性改変体PD04-W10Pの単離にも成功した。
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自由記述の分野 |
構造生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Wntシグナルは多細胞動物の発生・形態形成に必須なだけでなく、その異常はがんを含む様々な疾患に関わり、さらにはWntが組織幹細胞の生存と増殖に必須な増殖因子であることから再生医療を進めるためにも非常に重要な蛋白質である。本研究では、Wntシグナルを阻害することでがんに対する医薬のリードとなり得る環状ペプチド化合物の性質を詳細に調べるとともに、逆にWntシグナルを促進することで無歯症の治療に役立つ抗体の樹立とその作用原理の解明にも成功した。
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