プレエンプティヴ経路に関与するBAG6複合体を同定し、これによるGタンパク質の制御について先駆的な研究を行なってきた研究代表者が、プレエンプティヴ経路による、ヌクレオチド依存的な低分子量Gタンパク質群の特異的分解という新しいGタンパク質制御機構を明らかにしようとする研究提案である。 GTP型とGDP型をサイクルする低分子量Gタンパク質のうち、GDP型が選択的に分解されることにより、GDP型のタンパク質量が低く抑えられているという制御機構は興味深く、またこれが様々な生命現象に関与していることから学術的重要性が認められる。プレエンプティヴ経路の細胞生物学的意義を深めるユニークな研究内容である。
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