GOMEDとは、trans-Golgi膜が大きく変形して分解すべき蛋白質を包み込み、その後にリソソームと融合して内容物を消化する細胞機能である。GOMEDの重要性は明らかであるが、その実行機構や生体での役割に関しては、不明な点が多く、本研究を行なった。その結果、「GOMED実行機構の解明」においては、実行分子としてWipi3分子を同定したほか、初期反応においてUlk1のリン酸化が重要であることを見出した。「GOMEDの可視化」においては、 新たなGOMED解析法であるFLAD法を開発した。「GOMEDの生理機能」においては、小脳細胞の機能維持に寄与していることを見出した。
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