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2022 年度 研究成果報告書

神経個性を表象する神経活動パターンと遺伝子発現制御

研究課題

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研究課題/領域番号 20H00482
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分46:神経科学およびその関連分野
研究機関東京大学

研究代表者

竹内 春樹  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (70548859)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード嗅覚 / 回路形成 / 神経活動パターン / ヘブ則 / 遺伝子発現
研究成果の概要

本研究では、マウスの嗅覚回路をモデルに神経活動依存的な回路形成機構の具体的な分子メカニズムを明らかにするべく、嗅神経細胞の神経活動の記録と操作の実験を行った。マウス嗅覚系では、発現する嗅覚受容体に規定される神経活動の時間的なパターンが、回路形成に関わる遺伝子の発現を制御することが知られている。本研究では、in vivo条件で異なる嗅覚受容体を発現する細胞は異なる神経活動パターンを示すこと、そしてその中で神経発火の頻度の違いが神経活動依存的な転写調節因子であるカルシニューリンを活性化することを介して回路形成に関わる軸索選別分子の一つであるKirrel2の発現量を規定することを明らかにした。

自由記述の分野

分子神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々の高次脳機能は、多数の神経細胞が織り成す神経回路に支えられている。この神経回路の破綻は、重篤な神経疾患の原因であることから、回路形成メカニズムの解明は基礎と臨床の両面から重要な課題であると考えられている。
一般に哺乳類の神経回路は予め遺伝的決められたプログラムに加えて、臨界期と呼ばれる発達期の特異的な時期における神経活動による洗練過程を得て機能的な回路へと習熟する。本研究では、電気的な活動である神経活動がどのように神経回路の構造へと影響を与えるのかという点に着目し研究を進めた。その結果、特定の神経活動パターンが特定の遺伝子の発現を制御するというこれまでにない新しいメカニズムを明らかにした。

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公開日: 2024-01-30  

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