ALS細胞モデルを用い、運動ニューロンの蛋白質凝集、神経突起の退縮、細胞死に至る細胞機能の脆弱性回避の分子基盤の解明を目指す。ALS細胞モデルから細胞機能の脆弱性回避に関わる候補分子の探索を行い、ハブ候補分子、ALS関連RNA結合タンパク質群の標的RNA群、相互作用蛋白質群のなかで構造を持たない天然変性蛋白質群との三者の関連性に着目し、ALS運動ニューロンの脆弱性回避と破綻を追求するものである。 筋萎縮性側索硬化症ALSはRNA結合タンパク質の変異を持ちながら、神経細胞障害が発露するまでには数十年の時間がかかる。RNA結合タンパク質ネットワーク変動を解析することにより、ALSの神経脆弱性を回避する分子機構を明らかにすることが期待される。
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