研究課題/領域番号 |
20H00493
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分47:薬学およびその関連分野
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
山田 健一 九州大学, 薬学研究院, 教授 (60346806)
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研究分担者 |
今井 浩孝 北里大学, 薬学部, 教授 (50255361)
柴田 貴広 名古屋大学, 生命農学研究科, 教授 (80447838)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 酸化脂質 / 構造解析 |
研究成果の概要 |
不飽和脂肪酸は、容易に酸化され様々な代謝産物を生成する。最近、これら酸化脂質が、炎症や細胞死、さらには疾患発症に密接に関与することが報告された。しかしながら、酸化脂質は、非常に反応性が高く、極微量であるため、適切な測定技術がなく、研究がほとんど進んでこなかった。そこで本研究では、酸化脂質の構造解析技術を完成させ、実際に疾患モデル動物において生成しうる酸化脂質分子の同定、さらに、これら酸化脂質分子がどのような作用を示すのか、すなわち、「疾患誘発に係わる酸化脂質の包括的理解」を研究目的とした。
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自由記述の分野 |
脂質分析学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、非常の多く酸化脂質の検出・構造解析に成功し、実際に疾患モデル動物でも数十種類を超える分子が生成していることが判った。このことは、これまで未知であった酸化脂質の機能解明に向けた新たな方法論を提案することができたと言える。今後、その機能を解明することにより、酸化脂質の生体内での役割や受容体をターゲットとした創薬研究への展開も可能になるであろう。さらに、なぜ不飽和脂肪酸は酸化障害を最も受けやすい細胞膜に存在し、かつ酸化されやすい構造をしているのか、という学術的な問いへの解にも近づいたと考えている。
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