研究課題
基盤研究(A)
応募者らの独自の再構成チャネル膜を用いて脂質の物理的特性とチャネルの特性変化を個別に測定することで、膜の張力や膜双極電位の変化とチャネルの制御機構の関連の解明を目指した研究である。典型的なカリウムチャネル、スクランブラーゼ活性を示すチャネル、そしてアクアポリンという3つのチャネルを解析することで普遍的な制御機構を見出すことを意図しているのが特徴的である。研究チーム内で既に膜張力負荷測定法、リアルタイム張力測定法、膜双極電位測定のための電気生理学的方法等の独自の開発が進んでおり、各チャネルの活性測定と合わせて解析を行うことで、脂質2重膜の化学―物理特性を検証できる段階になっている。長年の課題である麻酔薬の作用機構の解明につながる成果が得られる可能性があり学術的な貢献が期待される。