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2022 年度 研究成果報告書

がん関連線維芽細胞誘導分子機構の解明とその阻害に基づく腫瘍微小環境制御

研究課題

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研究課題/領域番号 20H00518
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分50:腫瘍学およびその関連分野
研究機関藤田医科大学 (2022)
慶應義塾大学 (2020-2021)

研究代表者

佐谷 秀行  藤田医科大学, がん医療研究センター, センター長 (80264282)

研究分担者 信末 博行  藤田医科大学, がん医療研究センター, 講師 (90525685)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード腫瘍関連線維芽細胞 / アクチン
研究成果の概要

脂肪細胞など、がん組織中に存在する種々の間質細胞は、サイトカイン等の刺激によって活性化し、腫瘍微小環境の主要な構成要素であるがん関連線維芽細胞(CAF)へと分化する。CAFの起源や特性については明らかにされつつあるが、間質細胞からCAFへの分化を決定する分子機構は未解のままである。本研究では、悪性骨肉腫細胞により分泌される液性因子が、脂肪細胞に作用してアクチン重合化を促進し、それによって転写調節因子MKL1を活性化することで、脱分化さらにはCAFへの分化転換を誘導することを明らかにした。したがって、MKL1が間質細胞からCAFへの分化を決定するマスターレギュレーターとして働くことが示唆された。

自由記述の分野

腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は、アクチン動態により制御されるMKL1が間質細胞からCAFへの分化を誘導するマスタレギュレーターとして働くことを明らかにするとともに、標的としてアクチン細胞骨格という物理的要素の動態を変化させることで、間質細胞からCAFへの分化を阻害し微小環境制御により腫瘍抑制するという先駆的治療法の開発の可能性を見出しており、学術的に新しい概念を生み出すだけでなく、社会的意義も極めて大きい。

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公開日: 2024-01-30  

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