研究課題
基盤研究(A)
遺伝的早老症Werner症候群に着目し、ヒトの老化と疾患の病態解明を目的とした課題である。Werner症候群患者由来のiPS細胞を樹立して間葉系細胞へと分化させ、早老形質にかかわる遺伝子の検索を行うこと、早老症霊長類モデルの確立を行うことで、老化のメカニズムを解明しようとするものである。本研究を通じて、ヒトの早老形質を担う遺伝子が同定され、細胞老化の分子機序と老化関連病態の抑制方法が明らかとなれば、老化に伴う様々な疾患に対するアプローチにもつながる可能性が高い。また、WRNノックアウトマーモセットが作出できれば、特にヒトの病態の解明に大きく寄与することが期待される。