研究実績の概要 |
本研究は,日本に多いFCMDをはじめとするジストログリカノパチーの発症原因である,リビトールリン酸修飾にかかわる酵素活性を組織レベルで追求し「リビトールリン酸異常症」という疾患概念を確立し,さらなる病態解析を行う。 当該年度は骨格筋選択的なISPD-cKOマウスを作出し,ジストログリカノパチー患者にみられる生化学的異常と筋ジストロフィー症状を呈することを確認した。更に,遺伝子治療やCDP-リビトール補充療法の有効性についての検討に着手した。生体内でCDP-リビトールを検出する系も確立できた。またNS-035のGLP前臨床試験を完遂させた。組織移行性など薬物動態には問題がなく,やや高い腎毒性が認められ,改善方法を検討した。医師主導治験のprotocolを作成中である。骨格筋選択的なISPD-cKOマウスを作出し、ジストログリカノパチー患者にみられる生化学的異常と筋ジストロフィー症状を呈することを確認した。更に,遺伝子治療やCDP-リビトール補充療法の有効性についての検討に着手した。生体内でCDP-リビトールを検出する系も確立できた。
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