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2022 年度 研究成果報告書

超早期ライフステージに着目した神経変性疾患の時空間特異性の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H00527
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分52:内科学一般およびその関連分野
研究機関名古屋大学

研究代表者

勝野 雅央  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50402566)

研究分担者 井口 洋平  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (80790659)
佐橋 健太郎  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (90710103)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード運動ニューロン / 球脊髄性筋萎縮症 / テストステロン / 骨格筋 / Midkine-1 / 軸索
研究成果の概要

運動ニューロン疾患である球脊髄性筋萎縮症(SBMA)の超早期の病態を解明すること、および本疾患が運動ニューロンを特異的に障害するメカニズムを明らかにすることを目的として、SBMA女性保因者の解析とマウスモデルの脊髄を用いた解析を行った。その結果、女性保因者は頸部筋力低下を主とする軽微な運動機能低下を有しており、血液や筋電図の結果から、運動ニューロンの障害を示唆する所見が得られた。一方、モデルマウス脊髄スライス培養を用いた解析では、Mid1が本疾患の原因蛋白質である変異アンドロゲン受容体の発現量を増加させ、運動ニューロン変性を惹起することが明らかとなった。

自由記述の分野

神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

女性保因者の解析からは、アンドロゲン受容体遺伝子変異を有していても男性ホルモンのレベルが高くない状態では軽微な運動ニューロン変性は生じるものの骨格筋変性は生じないと考えられ、この状況は思春期前の未発症男性に相当する可能性がある。マウス脊髄スライス培養の解析からは、Mid1が運動ニューロンに比較的特異的に発現していることがSBMAの細胞特異性に関連していると考えられ、その機序は男性ホルモン依存的なアンドロゲン受容体の翻訳の促進であると考えられる。以上から、Mid1を介した運動ニューロン変性はSBMAの早期予防治療の標的として重要と考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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