研究課題
基盤研究(A)
血友病Aに対する治療手段としてiPSを肝類洞上皮細胞に分化させたもので細胞シートを作成し、それを背部皮下または肝葉間に移植して持続的に第Ⅷ因子を作成しようとする研究課題である。本課題では、1)第Ⅷ因子産生機構の解明、2)高効率に第Ⅷ因子を分泌する同種iPS細胞による移植用細胞の作製、3)細胞を高効率に長期的かつ安全に生体内に生着させる手法の実現をめざす。血友病Aに対する治療手段としてはすでに半減期延長させた第Ⅷ因子、モノクローナル抗体、治験ではAAVウイルスを用いた遺伝子治療が行われているが、細胞シートを用いた治療は独創性が高い。第Ⅷ因子を分泌する細胞をiPS細胞から作成し、血友病患者への臨床応用を目指した研究課題で、応募者の実績を基盤として実施体制、計画も妥当な点、臨床応用に近い点も高く評価できる。