Senolytic drugs(老化細胞を特異的に除去する薬)による老化関連疾患の治療法の開発を目指す提案である。予備実験で新規薬剤を動物モデルに投与し、良好な成績を得ており、本研究ではその作用機序の解明が主体となる。さらに、オミクス解析で得たSASP(老化随伴分泌現象)因子を標的としたペプチドワクチンの有効性も確認しており、完全ヒト型抗体の作製を目指す段階にある。 Senolytic drugsによる老化の抑制は、老化研究の主要なテーマの一つであり、学術的意義が高い。また、超高齢社会を迎えた本邦において老化関連疾患の新たな治療法の開発は喫緊の課題であり、本研究が成功すれば、新たな作用機序をもつSenolytic drugの開発につながる可能性がある。
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