研究課題/領域番号 |
20H00539
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
緒方 勤 浜松医科大学, 医学部, 特命研究教授 (40169173)
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研究分担者 |
深見 真紀 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 分子内分泌研究部, 部長 (40265872)
小野 裕之 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40868866)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 性分化疾患 / 生殖機能障害 / 多因子疾患 / 子宮内発育不全 / 内分泌撹乱環境化学物質感受性 / ESR1 / 微細欠失 / 絶対連鎖不平衡 |
研究成果の概要 |
われわれは、本研究期間において、環境因子として、子宮内発育不全が、胎仔期精巣内ステロイド産生酵素遺伝子発現の低下を介して精巣内男性ホルモン産生低下を招くこと、ならびに生後にテストステロン低下に伴うアポトーシス亢進により精子数低下を生じることを明らかとした。また、遺伝的感受性因子として、感受性ハプロタイプと絶対連鎖不平衡を示し、一人の創始者に由来するエストロゲン受容体α遺伝子(ESR1)の微細欠失(ΔESR1)がESR1発現増加を介して人種を超えた停留精巣・尿道下裂の発症に相関することを明らかとした。これは、多因子疾患としての性分化疾患・生殖機能障害発症機序の解明に大きく貢献する成果である。
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自由記述の分野 |
小児内分泌学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義としては、多因子疾患としての性分化疾患・生殖機能障害発症機序を子宮内栄養不全という環境因子とエストロゲン受容体α遺伝子(ESR1) 発現を亢進させる微細欠失(ΔESR1)という遺伝的感受性の観点から明らかとしたことが挙げられる。本研究の社会的意義には、わが国で大きな問題となっている妊婦の痩せによる子宮内発育不全が、DoHAD仮説で研究されている将来のメタボリック症候群だけではなく性分化疾患や生殖機能障害発症リスクであることを世界で初めて示したこと、ならびに、ΔESR1が世界的に大きな問題となっている内分泌撹乱環境化学物質感受性にも関わることを明らかとしたことが挙げられる。
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