BIG3(がん特異的足場タンパク質)によるPHB2(がん抑制因子)活性抑制およびstERAP (BIG3-PHB2相互作用阻害ペプチド)の作用性(PHB2活性抑制の抑制)に着目し、これらの乳がんHER陽性細胞もしくはTNBC(トリプルネガティブ乳がん細胞)増殖における役割を明らかにし、新たな乳がん治療法を開発する研究計画である。 がんの分子標的治療にがん抑制因子の活性を利用するという着想からの研究であり、学術的意義は大きい。独創性が高く、創薬への道筋が明快であり、発展性が期待される。BIG3-PHB2結合阻害が薬剤耐性乳がんを含む乳がんの新たな治療法に繋がる点で期待が大きく、乳がん治療を介した医療的波及効果が期待できる。
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