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既存の肺がんゲノム解析は、喫煙者肺がんを主体とした解析であるため、ドライバー遺伝子変化の特定が困難である点を克服すべく、遺伝子変化が少ない既知ドライバー変異陰性の肺腺癌のゲノムを解析する。本研究は新規ドライバー遺伝子を同定するとともに、ドライバー遺伝子変化を介さない肺発がん機構を解明することを目的としている。
研究代表者は的確な臨床情報が附随する貴重な検体を多く蓄積しており、肺がんゲノム解析、実用化においてすでに実績がある。創薬への道筋が明快であることから実現可能性が高いものと考えられる。また、肺がんに限定されず、がん種を超えて治療薬開発など拡張性が期待できる。医療を介した社会的波及効果のみならず、発がん機構解明に迫るものであり、学術的な重要性は高い。
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