研究課題
基盤研究(A)
長期間にわたる低線量率放射線の被ばくが人体にどのような影響をもたらすかの解明を目標としている。長期間にわたり安定した放射線被ばくが可能なばく露装置を製作し、日本人の形態を再現する呼吸気道ファントムを作製して放射線物質の気道内沈着実験を行い、放射性微粒子の気道内沈着分布を精緻化するモデルを構築する。具体的に細部が練られた研究計画であり、研究分担の役割も明確である。X線CTデータに基づいて日本人の呼吸気道の形態を再現した呼吸気道ファントムを作成し、日本人に適した線量評価モデルを構築することに学術的意義がある。国民の安全の確保、医療・政策等にも活用可能であることから、研究成果が期待される。