研究課題
基盤研究(A)
本研究は、プログラミング言語に対する言語間相互運用性を対象として、相互運用のためのデータ変換処理や検査処理を自動生成するための手法について研究することを目的としている。ソフトウェア契約を拡張・発展させるというアプローチにより、モジュール間データ表現ミスマッチを解消するデータ変換自動化機構と多言語モジュールで構成されたソフトウェアシステムの検証機構を実現する。現代の実用的なシステムは、多言語を用いてシステム構築を行うことが多く、信頼性、安全性の向上は社会的にも大きな問題である。本研究は、言語間のアクセス制御や言語境界でのプログラムの振る舞いが言語仕様レベルで厳密でないことがセキュリティ脆弱性につながっているという問題に対処する技術を開発するという点で学術的意義が高い。また、そのようなシステムをより低コストで開発できるようになるという点で実用性が高い。