研究課題
2022年度は、本研究の最終年度として各研究項目で成果を上げることができた。中でも「①ビデオ・モーションキャプチャ」、「③記号表象学」、「④統計的表象学」、さらに社会実装に関して特筆すべき結果が得られた。(1)ビデオ・モーションキャプチャを設定や容易で信頼性の高いものとするために電源以外をワイヤレスで繋いだ同期分散型カメラシステムを開発した。モーションキャプチャではカメラ以外にPCを必要とせずwifi環境だけで撮影した映像をクラウドにアップロードすることができる。(2)統計表象学の基幹的な要素であるデータベースについて、2021年10月から特任研究員として雇用したCesal Hernandez-Reyes博士がクラウド上に時系列データベースを完成させた。クエリーによるデータ検索を行うシステムとグラフ可視化ソフトウェアを結んだシステムの実現は大きな成果である。(3)記号表象学では、ビデオ・モーションキャプチャで取得したデータベースを用いて運動外傷の潜在リスクを抽出するニューラルネットワークの研究、投球動作において内側側副靭帯の負荷となる動作の特徴量を重回帰分析を用いて探索することができた。(4)社会実装としては、青森県むつ市と連携して同市が運営する施設のサブアリーナに12台のカメラを常設設置して利用者の運動計測を行う基盤を構築した。また東京大学柏フュージョンフィールドのラグビーグラウンド全体を計測する常設ビデオ・モーションキャプチャシステムを開発した。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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