研究課題
本年度は以下の課題を中心的に実施した。(1)実データを用いた精度評価: シミュレーションの結果をふまえ、実データを用いた構造化MEG信号源推定モデルの体系的評価を行った。実データの場合は真の信号源パターンが厳密にはわからないので、誘発される脳活動パターンがある程度分かっている単純な半視野刺激時のデータを用いた。信号源と非信号源の面積比が大きく異なる場合でも適切な定量評価ができる評価指標を用い、バイアスのない評価を行った。その結果、提案手法が信号源推定と情報拡散抑制のよいバランスを示す傾向にあることが分かった。(2)脳活動パターンの解析: 実データで問題になるノイズ耐性を増すために階層化したモデルの適用から開始したが、予想に反して推定MEG信号が不可避に拡散してしまうことが分かった。その結果、(1)に戻ってモデルの再検証を行うことになり、単純な活動パターンが想定される実データの解析を優先することになった。しかしその過程で、拡散抑制のためのモデル改良方法を着想するに至り、次の研究テーマの発展につながった。(3)複数領野の高速fMRI信号計測: 複数視覚領野の同時計測に加え、新たに大脳皮質下神経核と大脳皮質の高速fMRI計測を開始した。皮質下のSNRが非常に低いという問題があることが分かったが、その一方で、こうした問題を克服する新しい計測実験を着想するに至り、次の研究展開の道筋がついた。(4)高速fMRI信号の潜時同定: 息とめ実験のデータで潜時マップを得ることはできたが、生理学的知見とは必ずしも定性的に合致しない傾向にあった。この問題を克服するため、吸気を制御して正確な潜時推定を行う新しい実験を立ち上げる見込みがたった。(5)生成モデルに基づく解析: (2)の結果に応じて(1)に一旦戻ってより丁寧な解析を行う必要が生じたため、本課題は予備検討段階に留まった。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2025 2024 2023 その他
すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 4件、 招待講演 7件) 備考 (2件)
Neural Networks
巻: 182 ページ: 106899 - 106899
10.1016/j.neunet.2024.106899
Scientific Reports
巻: 13 ページ: -
10.1038/s41598-023-34829-x
Aperture Neuro
巻: 3 ページ: -
10.52294/001c.87961
http://www.cns.mi.uec.ac.jp
https://www.nips.ac.jp/research/group/post-27/