研究課題
基盤研究(A)
論理構造や集合などを記述するデータ構造として、二分決定グラフやゼロサプレス型BDDがある。本研究は、これらの構造をベースとする離散的な構造処理に焦点をあて、特に、列挙問題と最適化問題の両方を考慮しつつ、制約充足や最適化の統合をはかり、さまざまなモデル化やその学習手法を開発していく。離散構造処理系で最も優れた解の1つを高速に求める「最適化」と「列挙」をまとめて扱う統合アルゴリズムの提案を行っており、理論およびその応用に関して、様々な分野に影響を与える学術的意義が深い研究である。この研究で期待される成果は、1)列挙と最適化の統合アルゴリズム、2)実装とソフトウェア化、3)応用分野(電力網、通信網、計算化学、データマイニング、選挙区割り、金融・ファイナンス)への展開である。