研究課題
基盤研究(A)
生体内の免疫細胞であるマクロファージを模倣し、人間がコンピュータで制御できる超微小なDNAゲルに基づく「マクロファージ型分子ロボット」を構築する。本ロボットは、細胞を認識してターゲット細胞を取り込み、細胞の分子情報を取得することでターゲット細胞を攻撃し、取得した情報を持ち帰り、電気的な情報として出力することを可能とするものである。DNAナノテクノロジーと機械工学技術・電気化学技術・細胞工学技術とを融合することで、分子ロボットにおいて従来困難であった、分子情報とディジタル情報の変換を伴う双方向通信を実現するという学術的意義がある。情報工学と分子ナノテクノロジーの融合分野である分子ロボティクスの進展に大きく貢献することが期待される。