研究課題
基盤研究(A)
環境に排出されるプラスチックポリマー由来の分解物とプラスチック添加剤由来のフェノール基を有する化合物を網羅的に分析して女性ホルモン様の活性の有無を検討する。これまでの分析では回収できていない恐れのあるフェノール化合物の分析法確立を行い、湾岸の堆積物コアや廃棄物処理場浸出水を解析して歴史的変化、リスク評価、および環境動態までを解明する。これまでの分析では回収できていない恐れのあるフェノール化合物を網羅的に探索し、内分泌撹乱活性を調べる計画は新規で意義がある。方法論確立において、フェノール基をアセチル誘導体に変換して安定したデータを取得する方法は期待できる。成果はプラスチック管理政策の策定に対し科学的基盤を与え、国際的アピールの波及効果も期待できる。