研究課題
基盤研究(A)
本研究は、発電所から排出されるCO2を分離や濃縮の操作無しに室温域において高効率・高選択的に、かつ大量にCH4に還元することで、CO2の資源化と、その有用化学品転換を触媒反応プロセスにより実現しようとの試みであり、具体的な7つの課題を解決しながら実証評価までを段階的に実施するものである。産業によって排出されるCO2の削減は気候変動要因の観点からも重要な課題であり、応募者が新規に見出している触媒反応プロセスは学術的な新規性が非常に高く、社会的にも学術的にもインパクトの高い研究である。核心をなす学術的「問い」に加え、研究分担や研究スケジュールも明確であり、実際の発電所において実運転レベルで排出ガスを調査し、これを基に触媒プロセスを構築しようとする試みも高く評価できる。