研究課題
基盤研究(A)
がん細胞周辺組織の「硬さ」、「密度」、「組成」の3つの因子を制御する3次元培養法を構築し、がんの遺伝子情報の維持に必要な要因を明らかにする。得られた物理化学的要因と生物学的要因を組み合わせることで、培養系でがんの遺伝子情報の維持を達成する。さらに、この培養法をハイスループット化することで、がん個別化医療への貢献を目指す。臨床がんの遺伝子情報を維持した上での培養法を開発する技術は、がん個別化医療を実現する上では不可欠であり、その実現を目指している本研究は意義深い。研究コンセプト、着眼点は非常にユニークである。すでにいくつかの予備実験も行われ、課題解決の糸口になる知見が得られており、実現性も高いと考えられる。がんの個別医療に貢献できれば波及効果はきわめて大きい。