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2022 年度 研究成果報告書

治療・診断統合による次世代ドラッグデリバリー可視化システムの実証

研究課題

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研究課題/領域番号 20H00669
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分90:人間医工学およびその関連分野
研究機関早稲田大学

研究代表者

片岡 淳  早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90334507)

研究分担者 加藤 弘樹  大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20448054)
上田 真史  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (40381967)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードドラッグデリバリー / 核医学治療 / 陽子ホウ素捕獲反応 / 多色X線CT / コンプトンカメラ
研究成果の概要

近年、治療薬を病巣までピンポイントで届ける薬物伝達システムの開発が目覚ましい。一方で、人体では薬剤が正しく病巣に届けられ、狙ったタイミングで放出されたかを「その場で」可視化する術がない。本研究では① 抗がん剤 ② 治療用放射性(RI)薬剤 ③ホウ素薬剤に着目し、革新的可視化技術の実現を目指した。抗がん剤については、64chからなる多色スペクトラルCTシステムを開発し、薬剤ごとの画像描出に成功した。治療用RI薬剤では、広帯域X線ガンマ線を一度に観察する新規カメラを開発し、臨床イメージングまで実施した。さらに、がん細胞を用いてホウ素と陽子線が起こす核反応を定量的に調べ、増感効果の検証を行った。

自由記述の分野

医学物理学、宇宙物理学、放射線イメージング

研究成果の学術的意義や社会的意義

薬物伝達の可視化および治療(Therapeutics)と診断(Diagnostics)を一体化したセラノスティクスの実現は、現代医療に残された最重要のテーマの一つと言える。本研究により、多色スペクトラルCTを用いた治療薬や造影剤ごとの可視化が可能であることが実証され、またSPECTやPETといった現行の診断イメージング装置を大きく凌駕する「治療診断統合型」イメージング装置を開発した功績は大きいと考える。さらに、本研究の成果を契機に戦略的創造推進事業ERATO「片岡ラインX線ガンマ線イメージング」が2021年よりスタートし、現在は医療から宇宙分野まで含めた大きな展開へとつながっている。

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公開日: 2024-01-30  

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