計画的に設計されたフォーマル・ラーニング(公式な学習)に対して、インフォーマル・ラーニングは個人で学ぶ学習のことであり、課題に必要な知識や情報を自主的に調べたり、日常の中で生徒同士が教え合ったりして習得する自発的な学びの機会を指す。「知りたいから知る」「学びたいことを学ぶ」インフォーマル・ラーニングの場を意図的に授業に設定することによって、自発的な意志が学習の動機となる。学習指導要領が育成を目指す資質・能力の三本の柱のうち、「学びに向かう力」を獲得する可能性を検証した本研究は、社会的ニーズに合致すると考える。
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