学習指導要領では,子ども達に知識・技能を身につけさせると同時に,思考力・判断力・表現力を育む必要があると謳っている。思考力・判断力・表現力を育むためには,協同学習が有効であることから,過去に実践された協同学習の文献研究をした。そして,小学校2年生の算数授業において,アメリカ合衆国の協同学習の研究者であるスペンサー・ケーガンの提唱する協同学習とその手法(以下ストラクチャー)を取り入れた授業を実践し,ストラクチャーを取り入れない小集団学習と比べたところ,発言者数,発言内容の種類数からストラクチャーの有効性が実証できた。
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