眼球運動の観察評価において、「衝動性・滑動性眼球運動」ともに有意な改善が見られた。視覚認知能力において、「目と手の協応動作」「視知覚速度」「視覚分析」の指数において有意な改善が見られた。有意味文読みでは「所要時間」「視線の総移動距離」に有意な差が見られた。無意味文においては有意な差は見られなかった。 これらから、眼球運動と視知覚認知トレーニングを4ヶ月程度継続することにより、眼球運動能力が改善するとともに、目と手の協応動作や視知覚認知速度と視覚分析能力が向上すること、音読時の視線の総移動距離が減ることで音読所要時間が短縮する可能性があることが示唆された。
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