高校理科では自らの考えを導き出す探究活動の充実が重点目標に置かれているが、具体的な指導法はほとんど示されていない。生徒の問題解決能力・問題発見能力育む必要性を強く感じ、これまで高校3年生の化学で実験授業を行う際の実験計画の立案を実践し、実験への取り組みの改善、考察記述の変容をもたらすことがわかった。ここでは高校1年生の化学基礎「結晶の同定」で実践を行い、実験計画の立案が,資質能力を育成するための高校化学教育の教材の一つとして有用であることがわかった。また本実践を通して、物質の密度について苦手意識を持っている生徒が多いことが明らかになり、今後の課題と感じた。
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