全国的に推奨されている放牧が猛暑の夏季でも黒毛和種にとって有用であるのかを調べるために、3時期(5月、8月、11月)において体温、歩数、体重の変化を調査した。 【結果】放牧地の草量は8月>11月>5月であったのに対し、タンパク含量は5月>11月>8月であった。5月と8月は歩数の増加と放牧中の体重増加は反比例の関係であった。体温の日内変動は季節により大きく異なった。 【結論】放牧中の黒毛和種の詳細な体温変化を明らかに出来、その原因が放牧地草量の季節的変化による歩数増加に起因する可能性が示唆できた。夏季の高温は牛に影響が少なかったと思われるが、放牧地管理向上により、より良い放牧が可能になると思われる。
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