本研究ではパインアップルの新たな栽培法を検証するために、パミスサンド(軽石)を用いて2017年より栽培試験ならびに収穫果実の分析を行い、従来行われてきた赤土の酸性土壌での方法と比較を行ってきた。その結果パミスサンド区は赤土区と比較して、短い栽培期間で大きい果実を収穫でき、特に4月に植え付けを行った区は収量が最も高かった。さらに、果実の糖酸比はどの時期に植え付けを行っても22.8~27.9と高い値を示し、香気組成も赤土区と大きな差がなかった。 以上のことから、パミスサンド区では赤土区と同等の甘さや香りを維持しながら、高品質の大きい果実を収穫できることが示唆された。
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